便秘の種類
便秘は、機能性(きのうせい)便秘と器質性(きしつせい)便秘に分けられます。
機能性(きのうせい)便秘
消化器官(胃、小腸、大腸など)の機能低下が原因で便秘になるもの。一般的に便秘と呼ばれるのは、機能性便秘のことです。
機能性便秘はさらに、一過性便秘と習慣性便秘に分けられ、習慣性便秘は、次の3つに分けられます。
弛緩性(しかんせい)便秘
大腸のぜん動運動が弱くなったり、筋力の低下で、便を押し出すことができなくなるために、起こる便秘。高齢者やお産を経験したあとの女性に多いです。
痙攣性(けいれんせい)便秘
心理的ストレス等により、自律神経が乱れ、腸のぜん動運動が強くなりすぎてしまったために、起こる便秘。このタイプの人は、下痢と便秘を交互に繰り返しておこる場合があります。
うさぎのフンのような便が出る事もあります。
直腸性(ちょくちょうせい)便秘
便が直腸に到着したにもかかわらず、便意が伝わらないために起こる便秘。便意をがまん癖のあることでおこる場合があります。

器質性(きしつせい)便秘
腸閉塞(ちょうへいそく)、腸捻転(ちょうねんてん)、大腸ガン(だいちょうがん)、腹膜炎(ふくまくえん)など腸の腫瘍(しゅよう)、閉塞(へいそく)、炎症(えんしょう)などにより腸の通りが悪くなるためにおこるもの、腸の長さや大きさの異常によっておこるものがあります。このような症状の場合は、浣腸を使用できないこともありますので、医師に相談してから使用してください。