春野菜のオムレツ

春野菜のオムレツ
春の美味しさを楽しみつつ、便秘解消にもおすすめ
少しずつ暖かくなり、やっと春を感じられるようになってきたこの頃。
八百屋さんに並ぶ野菜も、山菜や青々とした菜の花など、春のものに少しずつ変わってきています。今回はそんな春野菜を使ったオムレツをご紹介。

アクが強く、下ゆで等が必要なものも多い春野菜ですが、今回使用した野菜は比較的簡単に調理できるものばかり。食物繊維をはじめ、栄養価も高い野菜が多いので、敬遠せずに気軽に使ってみて下さいね。

基本の材料(18cmのフライパン1個分)

玉ねぎ
1/4個
菜の花
6~7本
芽キャベツ
4個
グリンピース
約20g(30個くらい)
トマト
1/2個
にんにく
1/2片
2個
牛乳
大さじ2
オリーブオイル
大さじ1
バター
10g
適量

作り方

1.
玉ねぎ、トマトは1cm角に、芽キャベツは半分、菜の花は2cm程度にカットする。
玉ねぎ、トマトは1cm角に、芽キャベツは半分、菜の花は2cm程度にカットする。
2.
ボウルに卵を割り入れ、牛乳を加えよく混ぜておく。
ボウルに卵を割り入れ、牛乳を加えよく混ぜておく。
3.
フライパンにオリーブオイルと潰したにんにくを入れ、弱火にかける。にんにくが香り、色づいてきたら、にんにくを取り除く。
フライパンにオリーブオイルと潰したにんにくを入れ、弱火にかける。にんにくが香り、色づいてきたら、にんにくを取り除く。
4.
玉ねぎを入れ、中火で炒める。
しんなりしてきたところで、芽キャベツ、グリンピースを入れ、軽く塩を振る。弱火でしっかりと炒める。
玉ねぎを入れ、中火で炒める。 しんなりしてきたところで、芽キャベツ、グリンピースを入れ、軽く塩を振る。弱火でしっかりと炒める。
5.
再び中火にもどし、菜の花、トマトを加え、軽く塩を振る。
再び中火にもどし、菜の花、トマトを加え、軽く塩を振る。
余分な水分がなくなったら火を止め、2.のボウルに入れ、素早く混ぜ合わせる。味をみて、足りないようであれば塩を加える。
余分な水分がなくなったら火を止め、2.のボウルに入れ、素早く混ぜ合わせる。味をみて、足りないようであれば塩を加える。
6.
フライパンにバターを入れて、中火にかける。バターが溶けたところで5.を流し入れる。
フライパンにバターを入れて、中火にかける。バターが溶けたところで5.を流し入れる。
フライパンの端の方が固まってきたら、軽くかき混ぜつつ、全体が半熟になる程度まで焼く。
フライパンの端の方が固まってきたら、軽くかき混ぜつつ、全体が半熟になる程度まで焼く。
7.
弱火にし、ふたをして3分くらい焼いた後、火を止め、そのまま5分ほど置く。
焼き上がったら、ふたを外し、皿をフライパンにかぶせて、ひっくり返す。
弱火にし、ふたをして3分くらい焼いた後、火を止め、そのまま5分ほど置く。 焼き上がったら、ふたを外し、皿をフライパンにかぶせて、ひっくり返す。
8.
お皿の上で形を整え、盛り付ければ出来上がり!
お皿の上で形を整え、盛り付ければ出来上がり!

《監修》フードスタイリスト

吉田美生(よしだ みお)

1973年東京生まれ。都内レストラン・カフェで料理人を勤めながら、フードコーディネーターとして、『anan』『VERY』等のレシピ制作で活躍。

有名誌のレシピ制作に加え、2005.4月~06.3月 ANA機内誌『翼の王国』Wine & Sweets Road にて菓子制作、レシピ提供も担当。スタイリッシュでありながらご自宅で簡単に作れ、便秘解消にも役立つレシピをお届けします。
Book:「夢見るおしゃレシピ」(メディアファクトリー おおたうに:著 / 吉田美生:料理)

調理のポイント

スパニッシュオムレツを手軽に

日本ではスパニッシュオムレツと言われることも多い、このような丸い形のオムレツ。ヨーロッパや南米ではポピュラーな卵料理です。国や地方によって中に入れる野菜も多様な上に、フライパンで焼いたり、オーブンに入れたりと作り方もいろいろ。

今回は気軽に作れるように、フライパンだけでできる作り方をご紹介しました。卵をフライパンに流し、多少かき混ぜることにより、短い時間で全体に火が入ります。ゴムベラ等を使い、卵のふちを中央に入れるように静かにかき混ぜると、一番火の通りづらい中央部分にまでしっかり火が入ります。

焼き上がりの目安は?

レシピでは、弱火で3分としていますが、しっかり焼き上げたい、焼き色をきちんと付けたいという場合は、もう少し焼いてもOK。お弁当に入れる場合も、もう少し焼いた方が安心でしょう。

ふたをして5分置くのは、余熱で火を入れるため。焦げ付かずに、ふんわりと仕上がります。

焼き上がりの目安としては、中央に竹串等を刺してみて、串が倒れなかったら火が入っている証拠です。お皿にひっくり返してアツアツを召し上がるもよし、冷めてから冷蔵庫へ入れれば2、3日は保存可能。朝ご飯やお弁当から、ワインのおつまみまで、冷たくても暖かくても、美味しく頂ける優れものです!

今月のポイント&コラム

春野菜の栄養素

今回オムレツに入れた、菜の花、芽キャベツ、グリンピースはどれもビタミン、ミネラル豊富な優良野菜。
菜の花にはビタミンC、βカロテン、ビタミンB2、Eの他、カリウムやカルシウム、食物繊維も豊富。特にビタミンCはほうれん草の約3.7倍。1/2束で1日の摂取目安量を軽くクリアしてしまうほどです。

芽キャベツは秋から春にかけて出回る、キャベツに似た野菜。一番美味しい時期は2月前後と、ちょっと旬は過ぎてしまっているのですが、3~4月でも十分手に入ります。ビタミンC、B1、B2、B6、K、葉酸が含まれ、その含有量はキャベツより多め。中でも食物繊維はキャベツの約3倍。水溶性食物繊維も含んでいます。

グリンピースは栄養価の高いマメ科の野菜とあって、野菜には珍しく良質なタンパク質を多く含んでいます。他にもビタミンB1、C等を含みますが、突出しているのは食物繊維。特に腸のぜん動運動を促す不溶性食物繊維の割合が多いため、便秘の症状を改善したり、有害物質を体外に排出したりという効果が期待できます。冷凍のものや缶詰等は、1年を通して手に入りますが、生のものはこれからが旬。風味や口当たりは冷凍のものとは比べ物にならないほどですから、是非この時期は生のものを使うことをおすすめします!

春野菜の苦味は?

春野菜は、他の季節の野菜と比べ、苦みの強いものが多くあります。
東洋医学では、その野菜の苦みには、冬の間に体内に溜め込んだ老廃物を出す働きがあると考えられています。

それぞれの野菜に含まれている成分が体内に取り入れられ、有害物質とくっつき、体の外へ排出される、いわばデトックスのような効果があるのが春野菜です。子供の頃に苦い野菜が嫌いで、食べることができなかったのは、まだ体内に毒素がなく、デトックスの必要がないから。

大人になるにつれ、食材の苦味も楽しめるようになってきます。苦い野菜や香りの強い野菜を美味しいと感じ、摂取することで、体内の不要なものが排出され、自然と健康が維持できているのです。

暖かくなり、春野菜はこれからますます美味しくなる時期です。色々な便秘解消レシピにも、春野菜を積極的に活用してみて下さいね!

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