調理のポイント

玉ねぎの切り方で違いが

新玉ねぎを繊維に沿ってスライスとレシピにありますが、この切り方が重要です。
繊維に沿ってスライスするとは、皮を剥いた玉ねぎを縦に半分に切り、切り口を下にして、玉ねぎの根元が手前に来るようにして置き、端から薄く切っていくことです。 こうすると、玉ねぎの繊維がそのまま残るため、水にさらしても辛みや風味が抜けにくく、独特の食感も残ります。

新玉ねぎの場合は、普通の玉ねぎに比べて辛みが少なく、みずみずしいため、このように繊維を残してスライスし、少しの時間だけ水にさらすことをおすすめします。

繊維を断ち切るように、繊維に垂直に切って水にさらした場合、辛みはすぐに抜けるのですが、一緒に玉ねぎの風味も抜けてしまいます。普通の玉ねぎの場合は、辛みや風味も強いため、こちらの切り方でも良いのですが、新玉ねぎの場合は、少し物足りない味になってしまうのでご注意を。

新玉ねぎの保存法

サラダや煮込み料理など、何かと使い勝手の良い玉ねぎ。1年を通して手に入る野菜ですが、通常、玉ねぎは収穫後一ヶ月以上日陰で乾燥させ、水分がある程度抜けたところで出荷されます。しかし、この時期に出回る新玉ねぎは、乾燥させず、収穫後すぐに出荷されます。ですから水分が多く、みずみずしくて辛みも少ないのです。

ただ、水分が多い新玉ねぎは、通常の玉ねぎに比べて傷みやすいので、購入後は必ず冷蔵庫で保存し、2～3日で食べ切るようにしましょう。また、買ってきた際に、上皮の部分が水分を含んでドロドロになっている場合があります。そんな時は傷んだ上皮をはがし、軽く拭いてから保存して下さい。

今月のポイント＆コラム

便秘解消に効果的な食材をたっぷり使ったサラダ

新玉ねぎには、便秘解消に効果的な食物繊維の他、フラクトオリゴ糖が多く含まれています。フラクトオリゴ糖は新玉ねぎの甘みの元となっている成分で、腸内の善玉菌を増加、活性化させ、腸内環境を整える働きがありますので、便秘の改善につながります。

また、新玉ねぎと合わせたりんごも便秘の解消には効果的な果物。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維、さらにオリゴ糖も含んでいます。皮の周辺には水溶性食物繊維であるペクチンが豊富に含まれているため、今回のレシピでも、りんごは皮を剥かずにそのまま使用しています。

さらに今回は便秘解消に有効なヨーグルトをドレッシングに使用しています。ヨーグルトには腸内環境を整える乳酸菌が豊富に含まれています。デザートとして食後に食べるのも良いですが、程よい酸味があるため、お酢やレモン汁の代用品として、サラダのドレッシングにも活用できます。

少しずつ温かくなってきたこの時期、気温や気候の急激な変化で、体調を崩してしまう人も多いかと思います。そんな時は体に良い物をしっかり食べて、しっかり出す。健康的に新しい季節を迎えましょう！