玄米のトマトクリームリゾット

玄米のトマトクリームリゾット
年末の忙しい時期でも簡単に作れ、食物繊維たっぷり
今回は寒い季節に嬉しいアツアツのリゾットをご紹介。
カニの缶詰を使っているので、本格的な味なのに簡単に作れます。玄米で作る、便秘解消効に効果的なリゾットです。

基本の材料(2人分)

オリーブオイル
大さじ2
玄米
1/2合
カニほぐし身缶詰
1缶(55g)
玉ねぎ
1/4個
トマト缶
80g
400cc
生クリーム
大さじ3
ローリエ
1枚
(白ワイン )
( 50cc)
適量
パセリ(刻んだもの)
適量

作り方

1.
玉ねぎをみじん切りにする。
玉ねぎをみじん切りにする。
2.
鍋にオリーブオイルと玉ねぎのみじん切りを入れ、火にかける。玉ねぎがしんなりしてきたら、玄米を加え、弱火で1分程度炒める。

※玄米は研がずに加えること。
鍋にオリーブオイルと玉ねぎのみじん切りを入れ、火にかける。玉ねぎがしんなりしてきたら、玄米を加え、弱火で1分程度炒める。  ※玄米は研がずに加えること。 鍋にオリーブオイルと玉ねぎのみじん切りを入れ、火にかける。玉ねぎがしんなりしてきたら、玄米を加え、弱火で1分程度炒める。  ※玄米は研がずに加えること。
3.
カニのほぐし身を加え、汁気がなくなるまで炒める。
カニのほぐし身を加え、汁気がなくなるまで炒める。
4.
水、ローリエ、トマト缶、あれば白ワインを加える。
白ワインがない場合は、白ワインの分だけ水の量を増やす。
水、ローリエ、トマト缶、あれば白ワインを加える。  白ワインがない場合は、白ワインの分だけ水の量を増やす。
5.
玄米が柔らかくなるまで弱火で煮る。最後に生クリーム大さじ2と、塩を加えてよく混ぜる。
お好みでパルメザンチーズを加えてもOK。
玄米が柔らかくなるまで弱火で煮る。最後に生クリーム大さじ2と、塩を加えてよく混ぜる。 お好みでパルメザンチーズを加えてもOK。
6.
皿に盛り、残りの生クリームを回しかけ、パセリを振れば出来上がり!
皿に盛り、残りの生クリームを回しかけ、パセリを振れば出来上がり!

《監修》フードスタイリスト

吉田美生(よしだ みお)

1973年東京生まれ。都内レストラン・カフェで料理人を勤めながら、フードコーディネーターとして、『anan』『VERY』等のレシピ制作で活躍。

有名誌のレシピ制作に加え、2005.4月~06.3月 ANA機内誌『翼の王国』Wine & Sweets Road にて菓子制作、レシピ提供も担当。スタイリッシュでありながらご自宅で簡単に作れ、便秘解消にも役立つレシピをお届けします。
Book:「夢見るおしゃレシピ」(メディアファクトリー おおたうに:著 / 吉田美生:料理)

調理のポイント

カニの缶詰とワインが味の決め手

カニの缶詰とワインが味の決め手

カニのほぐし身を加える際は、缶詰は汁ごと全て入れてしまってOK。ブイヨン等を加えてないため、この汁が旨味の一つとなります。

白ワインを加えると、味に深みが出るため、是非入れることをおすすめします。ワインは飲み残しなど、古くなったものでも構いません。飲みきれなかった時は、保存瓶などに入れ、冷蔵庫に保存しておきましょう。

玄米でなく、白米を使っても作ることができます。その場合も、玄米同様、米は研がずに加えて下さい。研がずに加えることで、米が水っぽくならず、アルデンテに仕上がります。

今月のポイント&コラム

玄米とトマトの栄養をしっかり摂れるリゾット

玄米は、白米よりもビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含んでおり、必要とされる栄養素をほとんど摂取できるため、完全栄養食とも呼ばれます。また、玄米はナトリウムとカリウムの割合が1:5と人間の細胞に近く、身体にとって自然で、吸収しやすい食品と言われています。

玄米には、白米に比べてビタミンB群が豊富に含まれており、体調を整える様々な効果が期待できます。ビタミンB群の主な働きは、糖質や脂質をエネルギーに変えることですが、このビタミンB群が不足すると、便秘や消化不良、肌荒れなどの症状が出やすくなりますから、日頃の食生活でも積極的に摂るようにして下さいね。

さらに玄米には白米の8~9倍もの食物繊維が含まれており、とりわけ不溶性食物繊維が多いのが特徴。水分を吸収して膨らんだ不溶性食物繊維は、腸を刺激し、排便を促してくれます。

同じくリゾットに加えたトマトもまた栄養豊富な食材。ビタミンC、E、カリウム、食物繊維などを豊富に含みます。特に赤い色のもとであるリコピンには強い抗酸化作用があり、乾燥が気になるこの季節、トマトは肌を健康に保つためにも有効な野菜です。

トマトは体を冷やす効果があるとされていますが、加熱することで成分が変化し、体を冷やしにくくなります。さらに、加熱することでリコピンが2~3倍吸収されやすくなり、効率的に摂取できるようになります。

また、トマトには水溶性食物繊維のペクチンが含まれていますから、今回のレシピのように、不溶性食物繊維を多く含む玄米と一緒に調理することで、両方の食物繊維をバランス良く摂取でき、便秘解消に効果的な一品になります。

年末は何かと慌ただしく、ゆっくりと食事を作る時間も取りにくくなるかと思います。そんな時は、一皿で栄養と食物繊維をたっぷり摂れる、玄米トマトクリームリゾットを是非お試し下さい!

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