調理のポイント

パスタと絡めるには水分が大事

今回ご紹介したのは、食材を軽く炒めて合わせる大変シンプルなパスタソースです。
長時間煮込んだりする必要がないため、食べたい時に簡単に作ることができます。

パスタのソースを作る際、煮込まない場合でも多少の水分を入れるのが、美味しいパスタを作るコツ。茹で上ったパスタを最後にソースの中でちょとだけ煮て、水分を吸わせることで、パスタにソースの味が移り、全体に一体感が出ます。

今回、水分として加えたのは赤ワインとトマトピュレ。ワインは白ワインでもOK。ワインを少量加えることで、ぐっと本格的な味になります。お子さんが召し上がる際など、赤ワインを加えずに作ることもできます。その場合は、代わりにお水を赤ワインと同量加える、もしくは、トマトピュレの量を増やすなどして調整して下さい。

濃厚ヨーグルトは水切りヨーグルトで代用可能

最近話題の濃厚ヨーグルト。塩ヨーグルトなどと言われ、専門のレシピ本もあるようですね。
色々なお店でも見かけますが、ない場合は、普通のヨーグルトをコーヒーフィルターやキッチンペーパーなどで一晩水切りして使用しましょう。

今回は仕上げに加え、パスタにコクをプラス。通常、チーズを使用するところでヨーグルトを使っているため、よりヘルシーに。少し酸味があるため、さっぱりと召し上がることができます。料理にプラスする量は、お好みに応じて調節して下さい。

今月のポイント&コラム

きのこは秋の便秘解消におすすめの食材

今回使用したのは、きのこの中でも手に入りやすい、しめじとエリンギ。安価でクセがないため、和食だけでなく、洋食を作る際にも使いやすく、便利なきのこです。

きのこ類は全般的に食物繊維が豊富に含まれています。まず、腸内で水分を含んで大きくなり、便の量を増やしてくれる不溶性食物繊維。腸が刺激され、ぜん動運動を活発にし、排便を促す効果があります。

さらに、きのこ類は水溶性食物繊維も含んでいるため、便を柔らかくしてスムーズに排泄してくれる働きもあります。腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らしてくれるので、腸内環境を整える効果も期待できます。

きのこ類は豊富な栄養素を含む上に、ローカロリーで新陳代謝を高める効果もあるため、大変ヘルシーな食材です。美味しい食べ物が増えるこれからの時期、きのこ類を上手に取り入れて、便秘解消と体調管理に役立てましょう。

話題の濃厚ヨーグルト

最近話題となっている濃厚ヨーグルト。水切りヨーグルト、ギリシャヨーグルトとも呼ばれ、ヨーグルトの水分を除いた「水切り製法」で作られていて、水分と一緒にホエー（乳清）も除去しているため、クリーミーな食感、濃厚な味わいを楽しめます。

濃厚ヨーグルトは、ホエーが取り除かれているので脂肪分が少なく、消化しやすいのが特徴。また、牛乳の乳糖（ラクトース）も分解された状態なので、日本人に多い、牛乳を飲んだ際にお腹が下って下痢になってしまう乳糖不耐症の人でも、消化不良を起こさずに、ヨーグルトに含まれる栄養分を吸収することができます。

濃厚ヨーグルトは、一般的なヨーグルトと同様に豊富な乳酸菌を含んでおり、便秘の症状改善、予防に効果的です。乳酸菌を摂取することで腸内の善玉菌が増え、悪玉菌が増殖しにくい腸内環境を作ることができます。

乳酸菌は熱に弱いため、今回のレシピでは、濃厚ヨーグルトは加熱せず最後に加え、食べる時にお皿の中で混ぜるようにしています。多少酸味があり、濃厚なのにさっぱりとした味わいに仕上がりますよ！秋とはいえ、まだ暑さも残り、食欲が戻ってこないという方にも、美味しく召し上がって頂けると思います。夏の疲れが出る今の時期、しっかり食べて、便秘解消、健康な体作りを心掛けましょう。